
ある講演の記録を読んでいたら、フィンランドの中学校では数学は公式を使ったり計算をさせたり覚えさせるようなものはほとんどなく、実際に何で役に立つのかということを学習しているとのこと。どうしてお金が回っていくのかという世の中のシステムであるとか、公式がどうしそのようになるのかなどに時間をかけていると書いてありました。なるほど。ちょっとスタンスが日本の数学とは違う感じがしますね。
「21世紀型スキルが大事だと言っていますが、それはスマホのない時代のことです。」さすがに20年もたつと古いとのこと。Education 2030を考えてまいりましょう。そういう時代ですね。
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長野県長野高等学校長
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20:07

このごろ暖かくなってきたので、再び歩いて学校に通うようにしています。今朝は天気は良かったのですが、息が白く、住宅の駐車場で誘惑に負けて車に乗り込まないようにするのが大変でした。車を見ないようにし速足で通り抜けます。
私の住宅は太郎山のふもとにあり、学校までは一直線の坂道を下っていくことになります。住宅街を縫うようにして、神社の境内を通り、橋をわたったりして、快調におよそ20分。学校が休校なので、ほとんど誰ともすれ違わずに一人旅です。
普段ならば中学生や小学生がたくさんいて「おはようございます」とあいさつをしてくれます。ところどころに小学生の通学を見守る地域の方も立っていて、私のようなおじさんにもあいさつしてくれます。
日曜日の朝のような街並みを黙々と歩いてようやく学校に着いたと思ったら、工事中の市役所の前で交通整理の方に「おはようございます」と言われ、おはようございます。
生活指導の若林先生が昨年、生徒講話で、ご近所のあいさつが一番の防犯対策とおっしゃっていたのを思い出しました。
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長野県長野高等学校長
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20:42

同窓生56期の小宮山栄さんから寄贈いただきました「箸のはなしをきいてくれ」。
関東同窓会などでもお会いしていますが、実にエネルギッシュに「箸」を中心に仲間の輪を広げていらっしゃいます。国際箸学会会長。本業は航空機にも使われるミラーで世界シェアトップの社長さんです。
国際箸学会設立宣言
「ここに国際箸学会設立を宣言します。設立趣旨は「箸文化を学び、新しい箸文化を創り、箸を通じて世界中の人とともに喜ぶ」ということです。・・・なぜ学校と名付けたか。妻に電話で「今日は学会があるから遅くなる」とえらそうに言えることが一つ。そして学会とは学者の会ではなくて学ぶ会であると思っていたところ、10日ほど前に、あるメンバーが楽しむ会であると提案してくれたので、こちらも面白そうだと考えています。」
宣言のとおり、各界から多くの会員を得て、実に楽しそうにモノづくりの面白さや人々との出会いが綴られています。箸自体もおもしろいですが、先輩の生き方が颯爽としていて、とてもうらやましく思いました。
今日も学校では入試業務が続けられていました。生徒諸君はこの時間をまたとない機会ととらえて、是非積極的な時間の使い方をしてください。
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長野県長野高等学校長
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20:35

本日は定時制後期選抜の面接があり、古城の門は午前中だけ開放されました。南側のお堀は底が見え乾いてきました。相変わらず生徒のいない校舎で黙々と入試業務が進められています。校内は立ち入り禁止になっています。
今日は大震災の日です。もう9年が経ちましたが、今でも自動車を運転しながら感じた不気味な地震の感触をよく覚えています。

巻頭に20ページにわたって宮城県気仙沼高等学校がまとめた「東日本大震災 学校の記録」という記事に考えさせられる。
3月9日は高校入試、10日は生徒登校禁止で入試業務。11日は生徒が登校し授業がありましたが、地震発生時はすでに放課後になっていました。
そこから続く混乱の日々。何日も終わらない生徒の安否確認。避難してくる地域の人々。450人の避難所生活。成績会議。合格発表。取材対応。海外短期語学研修に参加していた生徒たちの帰着。生徒の家庭の被害状況の把握。被災にともなう転学。先生方の避難所巡回。人事異動。新学期準備。学校は一丸となって奮闘している。
18日の夜ようやく学校に電気が通じ、次の日の朝、自動プログラムが作動して不意に校内にチャイムが鳴り響いた。1週間ぶりに聞いた鐘の音に、先生たちは深く感動したと書いてありました。
元岩手県立大船渡高校の校長先生の回想から
・・・3月17日、3.11東日本大震災後、最初の登校日であった。この日、校門を通り大高坂を見上げると”黄金色のオオイチョウ”が目に鮮烈に飛び込んできた。大高坂を登ってくる生徒たちの表情がパッと輝き、下を向く者もあらず、自らの想いを確認するかのように一歩一歩と力強く登ってきた。まさに、この大団旗が生徒達を最初に迎えたのだった。勇気が湧いた瞬間であった。この瞬間、前に一歩大きく踏み出せると直感した。未来は訪れると確信した。「何だ、体の中から湧いてくるこの熱い思いは?なんだ、この武者震いは?なぜ涙が溢れてくるのだ?」 青年らしい凛とした大高生を見て、目頭が熱くなった。「がんばるべ!チーム大高!」と心の中で叫んでいた・・・
とても平静な気持ちでは読むことのできない記録集です。
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長野県長野高等学校長
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20:42

今日は後期選抜。受検生のみなさんはいつもの力が出せたでしょうか。写真は今朝、受検生の諸君を待ち受けていた古城の門。全開です。
朝はずいぶん早くから中学生の諸君が集まっていましたが、雨が降りそうだということで10分受付を繰り上げました。しばらくすると本当にパラパラとやや強い雨になりました。
最後の教科の英語終了後、やや声が大きくなった諸君が昇降口から傘を広げて帰っていきました。今日を迎えるまで、よく頑張った。
ちょっとしたできごとも、臨機応変に対応することができ、最善の結果が得られたようです。無事に日程を終了することができました。みなさん、お疲れさまでした。
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長野県長野高等学校長
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20:21

午後に外に出ると、体の力が抜けるほど温かく、まだ3月であることを忘れてしまいそうです。
明日は後期選抜。生徒が登校できないので、試験会場の清掃から設営は先生方が協力してやってくださいました。コロナウィルスの感染予防に注意しながら、午後は入念な打ち合わせをしました。
受検生のみなさんが平素の力を十分だしきることができるように、祈っています。
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長野県長野高等学校長
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20:42

消毒グッズです。先生方の居室の除菌に役立てるほか、来週は入学者後期選抜がありますので、学力検査当日に受検場の除菌にも使用します。保健室には大量の雑巾が集まっていました。
大学の前期試験の合格発表が今日あたりからはじまり、週末から来週頭くらいまで続きます。今日は前から約束していた生徒が校長室を訪れ、面接の指導をしました。前期の発表を前にすでに後期の受験準備です。良い結果が得られるといいですね。
動画の配信のやり方やクラウドを利用して教材を生徒に閲覧させる方法についての情報が校内で共有されました。「スマホやタブレットが楽。ガラケーでも動画が取れれば大丈夫。」
これまでにも書きましたが、在校生諸君は積極的に時間の組み立てを工夫して、普段できないことをこの休校期間でやってほしい。
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長野県長野高等学校長
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20:28

本校には全日制・定時制の二人の養護教諭がいらっしゃいますが、昨日各研究室にアルコール消毒薬を配ってくださったのに加え、0.1パーセントの次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を作り、それをスプレーにつめて、雑巾、手袋、マスクとともに各部屋に届けてくださいました。
「職員会でも話題にあがりましたが、先生方の健康が第一優先!ということで、消毒用グッズをお配りしますのでご活用ください。」ありがとうございます。
ドアノブ、スイッチ、電話機などちょっと気になりますものね。ちょっと消毒すれば安心です。

写真は美術研究室。高柳先生は白日会の会員で、毎年、白日会展に出品されています。今月末に国立新美術館で展覧会が開催されますが、昨日彫刻部門の中止が発表されたそうです。
「絵画部門も中止かなー。(気が)のらないなー。」とぶつぶつつぶやきながら、出品作にむかっていました。
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長野県長野高等学校長
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20:28

昨日の卒業式の朝、久しぶりに古城の門が開いていたので、「おお久しぶりだ」と感激して撮った写真です。いつもと同じ古城の門ですが、撮影者の感激は撮れていないので、ニュース性のないいつもの写真になっていて残念です。
卒業式の日は特別に開門しましたが、今なお、お堀の掃除中なので普段は閉めたままになっています。
今日は午後に全日制の職員会がありました。先の見通しがきかないのがなかなかつらいところです。また、定時制の先生方と面談をしました。
高校生諸君は自宅で待機しているわけですが、特編も班活もないなんて、こんな機会はまずありませんから、有効に時間の組み立てを工夫してほしいと切に願います。読書をするとか、不得意な教科に集中して取り組むとか、いつもはできないことをやってほしい。これをチャンスにしてください。
校内も感染対策。

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長野県長野高等学校長
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20:35

送辞
・・・これから先輩方は、この学び舎を巣立ち、明るく輝かしい未来へと進んでいかれます。時には壁にぶつかることもあると思います。そんな時は、この上田高校での日々を思い出してください。勉強や班活動に向けてきた情熱がきっと役に立つことでしょう。そして、友人との楽しい思い出は皆様を元気づけてくれるでしょう。
全日制答辞
・・・月日は経ち、私たちは当時とても大人だと思っていた高校三年生になりました。不思議なことに二歳の差しかないのに、高校一年生がとても子どもに見えました。私は女子高生という肩書を手に入れたぞ、と調子に乗っていた当時の自分を思い出して恥ずかしくなりました。私たちは今、「過去の自分を恥ずかしく思ってしまう」ことの繰り返しを断つべき時を迎えています。これから先、私たちは自立し、大人になっていきます。三十歳、四十歳と歳を重ねていき、過去を振り返ったときに、恥ずかしく思うことがないような人生を歩んでいかなければなりません。
・・・そして私たちを産み育ててくださった保護者の皆様へ。親の愛を一身に受け、十八年間を生きてきたことを、私たちはとても嬉しく思い、また深く感謝しています。今日この場で、私たちの晴れ着を直接その目で見ていただくことは叶いませんでしたが、皆様への感謝の気持ちはこの先の人生で行動で示していきます。まだ面倒をかけることがあるかもしれませんが、いつか恩返しができるよう私たちも一生懸命頑張るので、これからもどうか温かく応援していただけると幸いです。

定時制答辞
・・・大きな壁にぶつかったり、時には挫折したこともありましたが、いつでも母は「あなたが好きなようにやればいい」と言ってくれました。なかなか素直にものをいうことができない私をいつでも助けてくれました。本当に感謝しかありません。普段はこんなことを言う機会もありませんし、三年間で言った記憶もありません。それでも、こうして無事に卒業できたのは母の存在があったからだと思います。お母さん、ありがとう。
・・・在校生の皆さん、私たちは今この瞬間を生きています。どんなことよりもまず、今をどう生きるかが大切だと私は思います。いろいろなことを当たり前だと思って過ごすのではなく、そうあることが、ありがたいことだと思って学校生活を送ってほしいと思います。そして、自分の長所や得意なことを、人のために使う人になってください。
目録
一、第一体育館 パイプ椅子六十台 一式
右、卒業記念品として贈呈いたします
令和二年三月三日 令和元年度卒業生一同
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長野県長野高等学校長
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20:42